限りなく濃紺に近い青

まじめなこともそうじゃないことも

何者でもないという話

5月にOLを辞めて、もうすぐ半年が経つ。

まじばんの活動と、horahareta(まだ迷惑かけてばかり)、カフェでアルバイト(もともと家事が好きだから接客は難しいけど楽しい)で生計を立てているけれど、毎月固定の額が入っていたOLよりは全然不安定で、でもメンタルやフィジカルはとても安定した日々が送れるようになったなあと思う。

思えば、OLをしていた頃は、メンタルもフィジカルも1ヶ月のうちで調子のいい日なんて3日くらいしかなかった。
自分の自宅を清潔に保てて、ほどほどに銭湯やサウナへ行ける、贅沢はそんなにできないけど、今の生活は自分にとってちょうどいい。

 

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今の生活になってたまに思うことがある。

事務所に入ってアイドルの活動をしていると、自分の周りの人たちが本当に自分たちの為にいろんなことを頑張ってくれる。

自分たちは、2月までは事務所に入らず自分たちだけで活動していたので、「自分たちのために誰かが頑張る」ということが奇跡みたいに思うことが沢山ある。
それに私たちの事務所の人たちは、適当な時も沢山あるけれどちゃんと説明をしてくださったり、話を聞いてくださる、いい事務所だと思っている(少なくとも今の所は)
めちゃくちゃにありがたい。めちゃくちゃにありがたい事というのは前提で、めちゃくちゃ冷静な心でも理解しようとすると、「そりゃそれが仕事だからちゃんとやるだろうよ」とも思う。

そう、仕事はちゃんとやるべき。だから事務所の人たちは、私たちの為である以前に「それが仕事だから」という理由で一生懸命仕事をしてくださっている。
だから私たちも頑張るべきで、応援してくれている人たちの応援に答えるべき。

今言ったみたいな事を、自分の頭で当たり前に理解できるのも、OLをしていたからだと思うと、大変な事もあったけど前職の職場の上司や社長には本当に本当に感謝している。

 

ただどうだろうか。

アルバイトや、社会経験がないままアイドルになっていたら、そういうことを考えたりするんだろうか。
こんなにも自分の周りの人が自分のために一生懸命になってくれていたら、「それは当たり前」とか、「自分は特別な人間なんだ」とか、「誰かに求められる存在なんだ」と勘違いしていまうじゃないだろうか。

私だったら勘違いしてしまうと思う。いや、完全に勘違いする。傲り高ぶってしまう気がする。

だれかが自分の為に頑張ってくれたり、自分のしたいことを応援してくれるだなんて、普通の人間が普通に生きているだけでは起きないことだ。それが起きているのがアイドルだと思う。

だからいつか、というか近い将来はまじばんだけで安心してご飯が食べられるようになりたいけれど、ほんとにほんとのギリギリまではアルバイトやお手伝いはしていたい。こういう事をしていると、しょうもないミスで怒られたり注意されたり、誰でもできることを一生懸命覚えたりしていないと、人としてダメになる気がする。自分は何者でもないし、いくらでも代わりがきく人間で、何も特別ではないということを実感するっていう時間はとても大事だと思う。

人気商売だけで、賃金をもらっていると、もしかしたら自分はかけがえのない存在なんじゃないかと思ってしまいがちだけど、全然そんな事はないのだ。広い世の中からしたら、お前の代わりなんていくらでもいるぞ、と身を以て体験したほうがいい。自分を蔑むという意味ではなく、弁えるという意味で。

そんなことをアルバイト先でチャイティーを注文したお客さんに、チャイをミルクで割らずにアイスティーで割ってだしてしまってまあまあ怒られた矢先、毎週聞いている、「オードリーのオールナイトニッポン」のゲストで出演されていた、Creepy NutsのDJ松永さんもほぼほぼ同じ事をおっしゃっていた。 

今をときめく、Creepy NutsのDJ松永さんですら、バイトをして凹んだりした方がいいと思っているくらいだ。精神論は嫌いだし、もちろん過労はよくないし、無理は禁物だけども。何者でもない自分が、汗水流して働く事は自分自身にとって賃金以上の価値があると思う。

自分の好きなことや楽しいと思うことを仕事にできることはとてもありがたいことだけど、「有難い」ことだというのを忘れたくないと、そう感じることができる、今の環境にも当然感謝しないといけない。

しごと、ちゃんと、やる。

 

 

 

 

Creepy Nutsさんのオールナイトニッポンも面白いのでぜひ〜

 

おしまい